恋めぐり

「トドメ刺さないとね」

パンツを見られた。

「待て待て!」

竹刀をビュンビュン振りながら秋田くんに近づくと土方くんに羽交い締めされた。

「殺す気か!」

「セクハラだから」

「待てって」

土方くんがグッと力を入れた瞬間、ワイシャツのボタンが飛んだ。

「あっ、さくら」

誰かの声が道場に響いた。

私の今日のブラは、白布に桜の刺繍がしてある春仕様のブラ。

上下別々のものをしてきたことに後悔はない。

むしろたかだか学校で上下一緒って何色気づいてるんだと思う。

彰がいってた。