「一口下さい」

「良いよ」

「政宗、なんでもかんでも、ねだるな」

「土方さん、それは直江先輩の間接キスを自分が狙ってるってことですか?」

「違う!」

「即答するとこが怪しい」

「政宗!今日こそ殴る!」

二人のじゃれ合も慣れてきた。

打算的な私は、この縁の糸を少しずつ絡めて行こうということをここで考えていた。