「那智、俺もう……限界。そろそろ……」


シオが切なそうな顔でそう呟いた。

胸が……締め付けられるように痛い。


シオの欲情した表情は、

熱は、

私に届いた。


「那智の彼氏は……、俺でいいんだよね」


堪らなくなって、私はシオの首に手を回した。


「シオがいいの。他の人なんていらない。シオでなくちゃ、いや」


シオが、私の全てだった。