そして、その時は来たのだ。 ジャムパン、 ピッ オレンジジュース。 ピッ 私は黙ってレジ打ちをする。 ……今日も変わらないかぁ 腐っても接客業。 落胆の表情なんて出さない、だってプロだから。 私は彼の 『あ、これも』 を待った。 『あ、っと……これも』 悩みながらレジの横から取ったのは、100円ガムではなくて。 10円のチョコだった。