「那智、きれい」 ほの明かりに浮かぶ……、私とシオの姿。 シオが私の体の曲線をなぞる。 「……ぁっ」 堪らない。 シオの指は、私の体のあちこちを探索して、感じる場所を探し当てて帰ってくるから。 「その声ヤバ……、那智っ」 シオのキスは、熱い。 体の奥で生まれた炎が燃え上がるのがわかる。 その温度は、シオの私への愛。 私の、シオへの愛。 2つは溶け合って、何か貴いものを作り出していた。