床にぶつけた頭の痛みを気にしていたら。 突然シオの唇が降ってきた。 荒々しい まるで噛み付くような そんなキス。 それは、夢の中でしたシオとのキスと同じ感覚。 あれは……本当に夢? それともやっぱり…… 必死でシオの唇から逃げようと顔を逸らすと。 そこには真新しい、青くてヒールの低いサンダル。 ……私、こんなの持ってない。 そして、その横には。 私がここまで履いて来たはずの白いサンダル。 そしてその白いサンダルのヒールは、 ぽっきり、いっちゃってた。