シオと付き合う前、私はバイト先のオトコと付き合っていた。 見た目よりずっとハードなカラオケ屋のアルバイト。 加えて、内気で付き合いベタな私は、次第に孤立していった。 接客のセの字も知らない私に、親切に指導してくれた元彼。 私が彼に恋をするのは必然で、当たり前のように『先輩』は『彼氏』になった。 初めて唇を合わせた男も、 初めて同じベッドに入った男も 全て彼だった。