……ん〜、靴はシオに代わりを買ってきてもらおう。 歩いているときは少し不自然だったシオも、チェックインの時はいつものシオだったし。 さっきのは気のせいだよね、うん。 自分に言い聞かせ、シオを振り返る。 「那智。」 あれ?またシオの声のトーンが違う…… 「なに?」 「こっちにおいで」 私はちょっと警戒した。 シオはやれやれ、とでも言いたそうに首を横に振って、自分から近づいてきた。 「俺、もう我慢しないよ」 シオ……?