「ナチ、……ナチ。」


頬をぺたぺた叩かれてる。


またバスの中?

夢オチなんて笑わせんじゃないわよ……ん〜眠い。


「那智起きろー!!」


「ぅわぁぁあ」


耳元で大声を出されて、私は跳び起きた。


「何?バス乗り過ごした!?」


「何寝ぼけてんだよ!チェックアウトまで、あと15分!」


「嘘っ!なんで起こしてくんなかったの?」

「起きなかったんだろ!」