シオは、私を後ろから抱きしめる形をとった。 私は彼の背中に寄り掛かって、空を見つめる。 「また、来ればいいよ」 シオの言葉に素直に頷く。 「シオ」 「何?」 「満月だよ」 空には綺麗な満月が浮かんでいた。