「ナチ、今日は手繋ごうって、言ってくれないんだ」 「えっ?」 私はシオがいきなりすねたことに、かなり驚いた。 「シオ…すねてる?」 「すねてなんか、ないやい!」 江戸っ子? 「ただ、手を繋ぎたかっただけだよ」 トクン 心臓が跳ねた。 シオの目が、 シオの真ん丸の目が、 私にまっすぐ、届いたから。