「ただいま」 シオが戻ってきた。 私はネガティブな思考を跳ね退けて、玄関のシオのところに向かった。 「日本料理屋さんが近くにあるみたいだよ、そこ行こうか?」 「へぇ、おいしそう。シオ、一人で行かせてごめんね」 私は素直に謝った。 シオはびっくりしたように目を開いて、それからクシャと顔をゆがめて笑った。 大きな目から優しさが溢れる。 シオは私の頭をくしゃくしゃに撫でた。 「大丈夫」