気がつくとそこは病院だった。

お母さんが心配そうにあたしを見ていた。


「あたし…どうして?」

「車にひかれたのよ。でも打撲だけですんで…本当よかった」


そっか…

あの時車がいきなり来て…

…待って、これって…


「じゃぁお母さんはお医者さんのとこに行くから、ここで寝ててね」


お母さんが病室から出ていった。

あたしは置いてあった自分のかばんを掻き回し、ケータイを取り出す。