「え…?」


目の前に現われたのは…


「金…?」


金の上には一枚のカードが置いてあった。

『HAPPY BIRTHDAY』と書かれている。


「まさか…!」


オレは急いで家に入った。

重いトランクケースを必死で持ち上げて。


「良、おかえり」


おふくろがリビングにいた。

夜中の間ずっと起きていたようだ。

ひどいクマができていた。


「…ずっと起きてたのかよ」

「あのね、良にコレ渡したくて」


おふくろは封筒を差し出してきた。