「祥二ー体が痛いよー…」

「里紗!?何やって…!」


バタ……

あたしが倒れると、祥二は走ってやってきた。

真由美を置いて…

嬉しかった。


「…やっとあたしのとこに来てくれた…」

「は…?」

「祥二、看病するのが好きなんでしょ?だからあたし…」

「まさか自分から…!?」


目の前に祥二がいる。

あたしを心配そうに見つめている。

あたしだけのことを考えている。


「ねぇ…祥二」


血まみれの手が祥二の頬に触れる。