「…俺、これからは真由美を守っていこうと思ってる」

「は…?」

「里紗も知ってるだろ?真由美はもう歩けない…だから…」


あたしが頼んだ誕生日プレゼントが、あたしに別れをくれるなんて…

本当おかしい…


「ハハ…ハハハ…!!」


不気味な笑い声が病室中に響き渡る。


「里紗…?」


何を言われても笑うことを止めない。

あたしは狂ったように笑い続けた。


「…分かったよ」


あたしは低く言った。

「待ってて、祥二…」


そう言い残し、病室から出て行った。

しばらくの間、病院内で笑い声が響いていた。