数日しても祥二は変わらなかった。

あたしの周りでは少し変わったことがあったけど。


「足、大丈夫?真由美」


昨日真由美が転んで足を骨折した。


「大丈夫。お見舞いありがとね」

「いつ歩けるようになるの?」

「よく分かんないんだ。お医者さんが詳しく教えてくれなくて」


その時、真由美の両親と医者が入ってきた。

深刻そうな顔をしている。


「じゃぁ帰るね」

「あ、うん。またね」


あたしは病室を出た。

それから少しして真由美の泣き言が聞こえてきた。

真由美はもう二度と歩けないことを後から知った。