それからすぐに木崎君は病院に運ばれた。

なんとか命は取り留め、今私の目の前で眠っている。


コンコン…


ノックの音が聞こえると、知らない男の人が入ってきた。


「警察の者です。ちょっとお話し聞かせてもらえますか?」


私は席を立ち、お母さんと一緒に別の部屋に移動した。

静かな部屋だった。


「この度の事件のことなんですが…」


そして警察の人がゆっくりと話し始めた。