それから少しして、木崎君とデートをすることになった。

いよいよが今日その日だ。


「病は気からって言うけど、本当にそうなのかもね」


お母さんに手伝ってもらいながらしたくをする。


「こんなに元気になるなんて、本当にビックリ」

「自分でもビックリだよ」

「でも体調には気をつけてよ」

「分かってるよ」

「それじゃ!楽しんでおいで!」


鏡にお母さんの笑った顔が映る。

私も笑って、元気良く家を出ていった。