「…はい」


すると木崎君がドスッと椅子に崩れ落ちた。


「よかったー!!」


木崎君の初めて見る顔だった。

すごく喜んでいた。


「実はフラれる覚悟で告白したんだ」

「え!?」

「最近話さなくなったから、嫌われたのかと思ってさ」


そんな…

そんなことない…

だって私はずっと…


「私、ずっと木崎君のこと好きだったんだよ!」

「え!?」

「でも好きって気付いたらだんだん話せなくなって…それで…」


木崎君が私を両腕で包み込む。


「…星野さんかわいすぎ」


そう言って初めてのキスをした。