「祥二…大丈夫?」


暖かな日にあたりながら小さく聞く。

祥二は少し間を置いて話し始めた。


「俺…もうダメかも…」

「え…?」

「付き合った子に次々にフラれて…俺…」

「祥二は悪くないよ!その子が祥二の良さが分からないだけだよ!」


そう言って祥二を覗いた。

祥二は弱々しそうにあたしを見つめる。


「俺、やっぱり里紗と別れるんじゃなかったな…はぁ…俺は本当にバカ…」


あたしは祥二を抱き締めた。