その夜、あたしはあの奇妙なメールを開いた。

そして再びチャットを始める。


里紗>あたしの望むこと、なんでもしてくれるの?


すぐに返事が返ってきた。


K>はい、なんでも。

里紗>あたしの悩みを消してくれるの?

K>はい、あなたがそれを望むならば。


「……」


一枚の写真を見る。

そこにはあたしと祥二が仲良く写っていた。


里紗>じゃぁ…


あたしは指を動かした。

15歳の誕生日プレゼントをもらうために。


里紗>祥二をあたしだけのものにして。