「何すんだよ!」


やっと別の返事を聞いた。


「このネックレス買ってくれたら返してあげる」

「は?わけ分かんね」

「今日あたしの誕生日なんだよ!プレゼントしてよ!」


祥二は少し考えて、ネックレスをレジに持って行った。


「ほら、早く返せよ」

「そのネックレスあたしにつけてくれたらね」


仕方なくあたしにネックレスをつける。

一気に祥二との距離が近くなって、心臓が激しく動いた。


「似合う?」

「…あぁ」


その一言がとても嬉しかった。


「ケータイ返せよ」


たとえ心がこもってないとしても…