「えー今回の順位を発表する」


教室に緊張がはしる。

僕の名前は必ず一番最初、つまり一位にあるから緊張はしない。


「一位は…山田」


え…?

…僕の名前じゃない。


「二位は白井」


僕が二位…?

そんなことがあるわけ…


「山田、よくやったな」


今まで僕を褒めていた先生が山田を褒めた。

僕には見向きもしない。

周りのみんなも山田に集まった。

僕は一人それを見ている。


「みんなどうして…?僕はここにいるよ」


みんながこっちを向いて言った。


「二位のヤツには用はない」