校門で待ち合わせをして二人で街に向かった。

久しぶりに祥二と並んで歩くことができた。

素直に嬉しかった。


「祥二、こういうの久しぶりだね」

「あー…うん」


祥二はずっとケータイをつついていた。

街へ着いても店に入っても…

だから返事は「うん」とか「そっか」しか返ってこない。


「祥二!このネックレスかわいい!」

「…うん」


ついにあたしの中の何かが切れた。

あたしは祥二のケータイを取った。