『なら、乗って。家どこらへん?』


――家

「ありがとうございました。」

そしてドアを閉めようとした手を、黒川先生の大きな手で止められた。

『この傷、何?』

傷を黒川先生に見られた…。

「猫にかすられて…。」

『猫にしては、傷深いぞ。カッターだよな?』

「……。」

『何でやった?』

「…切っちゃ、ダメなんですか?」

『え?』