なのに芭菜さんは、こんな傷だらけのあたしを包み込んで守ってくれると言っているのだ。
「何で…?何でいつも、そうやって助けてくれるの…?」
『それが、友達ってもんだろ?川辺は、友達って存在を忘れてるんだよ。』
“友達”
あたしには、掛け離れた言葉で、あたしの中には存在すらしないなんて考えていた。
『だから大丈夫。あたしについてきな。』
その後、あたしと芭菜さんは二人で泣き叫んだ。
――一ヶ月後
「いってきまぁす…。」
休みの時は、カッターを離すことが出来ず、何本もの傷があたしを迎えていた。
そしてこの休みが終わって、学校へ行く。
芭菜が守ってくれる。


