どれくらい走っただろうか、周りの目も気にならなかった。
「あたし、おかしくなっちゃったよぉ…。」
自然と笑いが溢れてくる。おかしくもないのに。
公園には、小さな子供がいっぱいいた。
その中で、おかしい人扱いされる自分が虚しくて、静かに公園を出た。
家に帰り、親に会わないように部屋に上がった。
ピロピロン
ケータイに手を伸ばし、着信を止める。
ディスプレイには、知らないアドレスからのメール。
【受信メール】
―XXXuXXX@XXXuXXX
清水ななだけど。
さっきの事聞いたよ。
サブメニューのボタンに触れ、清水さんのアドレスを登録した。
【送信メール】
―清水さん
興味本位で聞いたなら、
結果はあたしに関係ないでしょ。
それだけ送ると、ケータイの電源を切って眠りについた。


