『おっと、大丈夫かよ。…あんたが、あかりちゃん?』 タツが、あたしの前にしゃがみこんで言った。 『噂通り、可愛いね。』 「助けて……。」 『このまんま襲うのも、可哀想だよなぁ。』 「お願い…、助けて…。」 『ちょっと待ってろ。』 タツは泣き叫ぶあたしの涙を拭きながら、耳元で囁いた。 予想外の言葉に、あたしは目を丸くした。 『なぁ、トモ。ホテル変えていい?』 『あぁ、いいよ。』 …助けてくれる…? 『ほら行くぞ。』 冷たい声で言った。