『ねぇ、遊ぼうよ。』

後ろから声がして、びっくりしながら振り替えると、金髪の髪に、つり上がった目が特徴的な男と、さらさらな髪と綺麗な顔の女の人があたし達をじっと見ていた。


カップルだろうか、腕を組んでいる。


『ごっめーん!今度み…』

『ごめん、もうそれ聞いた。』

綺麗な女の人が、冷たい声で言った。

「え?」

『あんた達狙って声かけてたのに、全部拒否るじゃん?』

「どういう意味?」

『だーかーらー、あんた達にナンパしてきた男、全員あたし達の仲間だってこと。』

全員仲間?

『ちょっと、ツケさせたんだよね。』

すると男が、風の手首を握った。

『俺の女になれば、何もしないんだけどな。』

金髪の男が、ニヤッと笑った。

『やぁだぁ!トモには、クミがいるでしょ?』

綺麗な女の人は、さっきの声とは違う声で言った。

金髪の男は、トモというらしい。