それから、また廊下に戻り二階に上がると、何個かのドアが並んでいた。
部屋には家具はあまり置いていない。
広さは充分で、外の眺めもいい。
「ここさ、おばあちゃんの家よりあんまり遠くないよね?」
『そうね。思ってたより、近いし。』
「あたし、ここがいいかも。」
『お母さんも。』
そして車に戻り、家に帰った。
『ただいまぁ。』
家に帰ると、もうおばあちゃんも帰っていた。
『あら、おかえり。どこ行ってたの?』
「それがさ、家見つかったんだよ!お母さんの友達の別荘で、かなり綺麗だった。」
『そうなの!良かったねぇ。いつ越すの?』
「分かんない。」
荷物を置いて戻って来たお母さんが、手を拭きながら言った。
『多分、今週中には越すよ。あかり、そのつもりでいなさいよ。あ、あと明日から学校行かないとね。』
「うん。」
忘れてた。
学校…。


