『あたしとあかりちゃん、接点以外とあったねぇ〜。でもさ、親いるだけでいいと思うんだよね。あたし、お母さん死んだとき、あたしも死ななきゃなのかなって思った。』
手に持ったグラスがかすかに震えている。
『もうなんか、お父さんが捕まるとかじゃなくて、あたしを生んでくれた一人だけのお母さんが、死んじゃったんだってかなりパニクったよ。』
あはは、と笑う小春ちゃんは切なげな表情を浮かべて洋服の裾を握った。
『あたしさ、あかりちゃんのことかなり信用してるんだ。だからさ、あたしのこと引かない?』
「引かないよ。分かる。気持ち。本当に分かる。」
『これ、あたし自傷癖あるんだ。』
腕の裾を上げて、肩を見せた。
そこには数本の切った後があった。
あたしは言葉を無くした。
ここにもあたしと同じ人がいるんだ、って。


