『このクラス、全部が全部、怖くない?』


健が、こそっと囁いてきた。

「うん、確かに。」

『お前が“うわっ”とか言うからだろ。』

「いいじゃん、そんくらい。」


あたし達は、話に花を咲かせていると、後ろから声がした。


『ねぇ。』

さっき、口答えをしていたギャルの子達が、あたしを見下ろしていた。

『黒川駿に、興味ないの?』

「えっ…?」

『一緒に騒いでなかったし。』

「どっちかって言ったら、興味ない……です。」

『そ。ってか敬語かよっ』

その一言で、周りにいたギャルの子達は、手を叩いて笑った。


『うち、芭菜。何かあったら、うちに言いな。』

「うん…。」