「これで終わりか?」
「ふむ、これくらいで良かろう。有難うな、2人とも」
「そうだな、手伝ってもらって悪かったな、アメス」
「いえ、そんなことないですよ」
ぶんぶんと首を振るアメスは、何だか楽しそうだった。
そんなアメスを見て微笑んでいる俺に、
爺さんは一枚の紙切れを差し出してくる。
そこには本の名前と置いている場所が書いてあって
「これ、取ってくりゃいいんだろ?」
全く、折角綺麗にした机がもう汚れちまうぞ。
ぴらぴらと紙を揺らしながら、俺は本を探しに行く。
「あ、私も行きます!」
「大丈夫、こんだけだから直ぐ終わるし」
それに、結構沢山の量があったから疲れたろ?
休んどけ、な?
そう言ってアメスから離れた事に
後で俺は‥‥
「‥アメスと言ったな」
「はい」
「おぬし、エル・ディアブロだな?」
「‥‥分かってたんですか」
「まぁの」
「ならば、貴方をここで生かすわけにはいきませんね‥」

