外はあまりうるさくはなく静かだった。
木が気持ち良さそうに風によりそって
ゆらゆらと動いていた。
冬服より夏服のほうが重いってどういうこと?
少し多すぎたかな??
手がしびれてきた。
もう少しだから頑張ろう
「あ」
目の前を見ると
黒ブチメガネで髪をワックスで
セットしている・・
甘い香水の香り
「雅」
「よぉ」
手元を見ると
コンビニの袋。
「荷物でか・・」
「別にいいでしょ」
「別にいいけど」
そう言って冷めた目をして
歩き出した雅。
何,その態度。
なんか腹立つ。
ぶつぶつ言いながら私も歩き出した。
「あぁそういえばこの前のやつバレた?」
「何が」
「彼氏にだよ」
「バレてないけど・・てか変なことしてないでしょ?私たち・・」
「変なことしてないっけ?・・俺たち」
そう言って急に立ち止まって振り向く雅。
「なんであの時家に連れ込んだのよ」
「しょうがねぇだろ,アンタが俺に抱きついてきたんだし」
「え?私が!?」
「覚えてないんだー,まぁ酔ってたしね」
「・・」
必死に思い出そうとするけど思い出せない。
私最低じゃん。
「でも・・酔ってたんだもん,仕方ないじゃん」
「仕方ないね・・」
クスクスと笑ってまた歩き出す。
「もう・・何なのよ」

