みんなが帰り始め静かになり始めた校舎


僕はのんびり慣れない校舎を



歩きながら


図書館に向かったんだ


みっけ☆



『ここかぁ~☆』



図書館はどこの図書館も同じ香りがする



なぜかすごく落ち着くんだ



高校の図書館だけあって



昔の本が所蔵してある書庫



なんてのもある。



『中学にはなかったなぁー』


なんて独り言をつぶやいていると


『覗いてみるか?』


突然後ろから声がして僕は驚いた。


『先生かぁ~笑』


担任の岩井先生だ。


『うちのクラスの楓だよな。』


先生は僕の名前を覚えてくれていたんだ。それが嬉しかった。


『先生もこの学校今年の春から赴任してきたからさ、図書館気になってみてたんだ』


そして先生はカギのかかっていえる書庫をあけてくれたんだ。


そこにはたくさんのここ何年も


開かれてない古い本がたくさん積まれていた。




ここだけがきっと時間の止まった空間