この青葉高校にはトモダチがいないんだ。


中学でいじめられて逃げるように高校に入ったわけじゃなく


ただゼロから友達を作りたかった。自分がどこまでいけるのか試したかったんだ


校門でクラス確認。


1年3組 18番 松山 楓


『1年3組か・・・』


特にテンション上がるわけでもなくとりあえず教室に向かった。


ガラガラガラ


みんな警戒してるのか少し静かな教室。


僕は自分の席を探し見つけて席に着く


中央の後ろから2番目の席


知らない人ばかりか僕の心はバクバク


そしたら後ろの席から


『おは~!やっときたよ~まってたぜ笑』

『へっ!?』焦る僕

『いやいや俺、一番後ろの席だからさ話できる相手いなくてさ!
俺、陽介!よろしくな^^』

『こちらこそ始めまして★俺、楓って言うんだ。』

『カエデな!!見た目もながら名前もかっこいいな(笑)』


そして陽介は手を差し出してきた。


僕らの出会いはこうして始まったんだ。


『楓、オナチュウいないの?』

『へっ?』

『同じ中学!!笑』


陽介は見た目は髪の少し短めのさわやかな運動部系


もとサッカー部の俺には地元の友達に多いタイプ


『あ~オナチュウね~^^;この高校うちの学校から俺一人なんよ
だから仲良くしてな(笑)』


『そかぁ~んじゃ俺が青高初の友達なわけな^^』


出身校、部活、高校のこと話しているうちに


HRが始った。

“ガラガラガラ”

『どうもみなさんおはようございます。このクラスの担任の岩井です。みんな宜しくな』


感じの良さような先生


僕はひとまず安心した。担当教科も国語と


落ち着きのある大人な男性教師


『HRのあと入学式が始ります。廊下を渡って体育館にむかってくださいね。』


そして僕らは見慣れない顔ぶれとだらだら体育館に向かったんだ。