昼休みになり、早くも仮入部を済ませた運動部志望の元気な


男共はさっさと昼飯をすませ、昼練に向かっていった。



青校は市立高校の割りに部活動が盛んで強豪校として有名らしい。



そんな中、まだ熱心に部活動を決めていない僕と陽介は



少し生徒が減った教室で



のんびり購買で買ったパンを食べていた。



そこに



“君が楓君ね♪”肩までかかった茶色い髪が



緩やかに巻かれ、



陽介と同じような



少し日焼けがかった肌の女のコが



俺らの合わせた机に今にもダイブしてきそうな



勢いの笑顔で僕に向けられていた。



“こいつは伊東みゆき。んで俺の彼女”



突然の登場にパンを喉につまさせながら



陽介が話し始める。



“初めまして楓君。ヨースケの彼女のみゆきです。



ヨースケの言う通りイケメンだね♪”



“こちらこそ初めまして。いやいや



いきなりからかわないでよ”


少しだけバカにされてるな