少しずつ僕らは新しい高校生活の空気が


身体に馴染みはじめた。



授業中もちょっかいを出してくる陽介を



テキトーに流しながら僕らの時間が動き始める



まだ見慣れない顔ぶれだが、呼吸が詰まるほどの息苦しさ



など無い、このクラスが僕は少し居心地の良さを感じる。



“どう?可愛い子いたか?”突然後ろの席から陽介が早くも女のコの話を始めた。



“いや、まだよくわかんねーよ”小さい声で僕は返した。



“まっ俺には可愛い可愛い彼女がいるから関係ないけど 笑”陽介は後ろの壁に



目を向けながら得意げに話している。



“この学校にいるの?”少しだけ興味があった。



見た感じ綺麗に焼けてる陽介はさわやかな印象でイケてるメンズだ。



“おぉぅ隣のクラスにね♪”陽気に答えた。



問いかけたわけでもないのに陽介はしゃべり始める。



“中学三年ん時から付き合い始めたからもうすぐ一年記念日



どうやってお祝いするか考えてんだ♪”



きっとこのにやけた顔には何か計画を陽介なりに練ってるらしい。







そんな話しをしているうちに短い休み時間は過ぎて行く。