「先生…待っててね。頑張ってアイロン掛けてくるから…」



あたしはギュッと白衣を抱きしめると、



先生の笑顔を思い浮かべながら小さく笑みを零した。



「ヒドいけど…イジワルだけど…鬼みたいだけど…悪魔みたいだけど…あたし…」



そしてボソッと小さく呟いた…



瞬間、



ガチャッ!!



「キャッ…」



突然開いたドアのせいで、バランスを崩したあたしの体を後ろから支えるのは…



「でも…そんな俺に惚れてんのはどこの誰だよ。」



「っ!!」



あたしの大好きな先生。



「人が居ないとこで悪口なんかいいやがって…お前、生意気なんだよ。」



頭の上で囁かれる、ちょっぴりイジワルな声にドキドキして…



「ってか、さっき答えて貰うの忘れてたしな。答えて貰わねぇとな。」



頭の上で囁かれる、かなりイジワルなコトバにドキドキして…



「あっ…えと…」



「どこの…誰だ?」



肩を掴んでくる大きな手にドキドキして…



「それ…は…」



「お前だろ?」



「っ!!」



あたしの心臓…



ホントに破裂しちゃいそうだよ。