白衣の悪魔に首ったけ

先生のバカ…



イジワル…



女の子のオデコにデコピンするなんて…



最低っ!!



………



でも…



あたしは先生を叩く手をピタッと止めると、



ネクタイに触れながら、



チラッと先生を見上げた。



「もう終わりか?」



「っ!!」



目の前には不敵な笑みを浮かべる先生。



そう…



あたしはこんな先生が好き。



どんなにヒドくても…



どんなに最低でも…



“惚れたら負け”…なの…かな?



嫌いになんてなれない。



むしろ普段見ることのない悪戯な笑顔を見るたび、



たまにイジワルなんだけど…



ストレートなコトバを浴びせられるたび、



先生の先生らしくない一面を知れば知るほど、



どんどん好きになっちゃう。



もっともっと先生のこと好きになっちゃう。