白衣の悪魔に首ったけ

「でも…」



「あ?」



あの女の人のことも分かったし、



“彼女もいない”ってことも分かったんだけど…



あたしはチラっと先生を見た。



「んだよ…」



「先生…“好きな人”…いる…?」



「は?」



そう。



先生に“好きな人”がいるのかどうかは分かんないんだよ…ね…



まぁ、それを知ったからってあたしの気持ちが変わることはない…と思うんだけど…



あたし…



知りたい。



その結果、先生に好きな人がいて…



失恋…しちゃうことになったとしても…



あたしは先生の気持ちが…



知りたい…



本当のことを知るのは怖い…けど…



やっぱ…



知りたい。