白衣の悪魔に首ったけ

バイト…



うん。



昨日の今日だし…



店長はああ言うけど、



かなり迷惑かけちゃったし…



さすがに出なきゃヤバい…



いや、なんか自分が許せなんだよね。



あたしは昨日の自分の失態を思い浮かべながら、ひとりうんうん頷くと、



ってか、由奈…



アンタ…



一体どこまで先生に言ってんの?



一瞬、



うん。ほんと、一瞬だけど…



あたし…



変な期待しちゃったじゃないっ!!



ココロの中で由奈に文句を言いながら、さらに強くタオルケットを握りしめた。



あの先生の笑顔からして…



うぅ…



あたしが変な期待しちゃったことなんて絶対バレてるよっ!!



………



ハズかしい…



バカっ!!



バカバカバカっ!!



バカ由奈っ!!



そしてさらに赤くなった顔を隠すように両手で顔を覆った…



瞬間、



「オイ。」



「へ?」



顔を覆っていたあたしの両手を力任せに剥ぎ取り、



「あっ…」



再び、ズイっと顔を近づけてきた先生は、



「ってかさぁ…くっだらねぇことで泣いてんじゃねぇよ。」



「え?」



「俺に女なんているわけねぇだろうがっ!!ありゃダチ…いや、変態ヤローの女だっ!!んな女、俺の女なわけねぇだろうがっ!!アホっ!!」



ダチ…



変態…ヤロー…の…女…?



「へ?」



バシッ!!



「っ!!」



キョトンとするあたしのオデコをベシッと叩いてきた。