「先生の…バカぁ…」



見透かされてることがなんだか悔しくて…



あたしはタオルケットの隙間から少しだけ顔を出すと、



バカ…



バカバカ…



頬を膨らませながらジロっと先生を睨みつけた。



がっ、



「はぁ…」



こんな格好したあたしが睨みつけたとこで先生が怯むはずもなく…



むしろ膨れっ顔のあたしに呆れてるのか、



目の前には頭を抱えながら大きなため息をつく先生がいて…



もしかして…



ううん。



もしかしなくても…



あたし…



呆れられて…る…?



………



えっ…



ウソ…



ヤダ…



どっ…どうしよう…。



何度もため息をつく先生を目の当たりにして、かなり焦ってしまったあたしは、



右手で口元を覆いながら意味もなくキョロキョロと辺りを見回した。