「美紀?起き上がれる?病院行くよ?」



「うん… ヒャッ…翔?」

翔は私をお姫様だっこして車に乗せた



「今のでマスコミにバレたかもな(笑)」




「ちょ…それ…ダメじゃ…ゲホッゴホッ…」




「黙ってな…しんどくなるだろ?」



「ん…ありがと…」




流れてるのは
ラジオの音だけ…



普段とは違う翔にまた恋をした。



でも…マスコミにバレちゃまずいよ?




それだけは私が一番怖れてること…




「美紀?着いたよ?大丈夫?顔色悪いよ?」





「大丈夫…」


と言って車を降りた私は倒れた…



翔は私を抱き締めて



「大丈夫じゃないよぉ…美紀が倒れるの見ただけで怖い…」