段々夜に警報がなる事が多くなった。

防空壕は人が沢山だった。

皐は起きている全ての事に興味津々だった。

そして多くの事に協力をし、働いた。

同じクラスだった中山も協力してくれていた。
が…


「…はぁ~やってらんねぇ~よな。」

「えっ?」


中山と皐は貰った食料を分に行く途中だった。

中山は持っていたダンボールを下に置き、その上に座った。


「なんで俺がこんな事しなきゃなんねぇんだよ…」

「なんでって…!生きるためでしょ?」

「実際、俺達の分だけじゃなくて他のヤツの分まで運んでるじゃねぇか。」

「そんなの!!運べない人だっているじゃん!」


中山は足を組み換え、皐を睨み付けながら怒鳴った。


「運べない奴は食わなければ良いだろ!どうせ爺、婆なんかもう死ぬんだよ!!」

「そんな事言わないでよ!!」

「本当の事だろ!!」


中山は急に立ち上がり、皐の両腕を掴んだ。

皐は中山の顔を見上げた。




「このまま…逃げ出そうか。」