一夜の物語

帰ろう。


なんか虚しいし。


私はもときた道を戻ろうとした。


「本当、馬鹿だなぁ。」


突然低く、馬鹿にしたような声が上から降ってきた。


「へ?」


振り返ってみたが誰もいない。


いったい何の声だったの?


まぁ……いっか。


どうでもいいし。


無視しよぅっと。