今でもあなたを愛してる。

『私は、隼人のこと、今でも愛している。

だからね、隼人には好きなこと、やって欲しいの。
夢、諦めないで欲しいの。

バイオリンの話しをしているときの隼人、輝いていた。
だけど、私、今の隼人、好きじゃない。
愛するひとには、こんな顔、して欲しくないの。』


「だけど、」
隼人が口を挟もうとした。


『待って』
私は隼人の話しを遮った。

途中で遮ると、最後まで話せそうになかったから。


『私の話し、最後まで聞いて』

私はもう、泣きそうだった。