「ごめんね、今日の雑誌多いみたいだから、こっち回ってくれない?」
「良いですよ、これは後でもできますから」
臨機応変に動くのも仕事のうち、やっぱり時々バイトとして入ると私とパートさんたちは少し違う。
進め方とか、そういった細かいところから。
だから、遅番ばかりだと早番のことが分からないのは当たり前……よって知らないことは、ちゃんと聞いておかないと、自分のミスに繋がる。
「あの……これどっちでしょうか?」
「あぁ、これは男性雑誌ですよ」
ピッキング用品が表紙だから、てっきりアウトドアかと思っていた。やはり憶測で動くのは危険である。
*****
なんだかんだであっという間に時間が過ぎ、中番の人が入り、遅番の人と交代する時間になった。
今日は早番だったんですね、と声をかけられる。
人がいなかったしね、と私は笑って返事をした。
そう、実は先週他にいないからと打診されて入ったのである。従業員をそれなりに抱えているはずなのに、1日の人数はケチっているので代理人はそれなりにいるというわけ。
お先に失礼します、とバイト先を後にする。
従業員出入り口から外に出ると、まだ蝉が鳴いていた。
「良いですよ、これは後でもできますから」
臨機応変に動くのも仕事のうち、やっぱり時々バイトとして入ると私とパートさんたちは少し違う。
進め方とか、そういった細かいところから。
だから、遅番ばかりだと早番のことが分からないのは当たり前……よって知らないことは、ちゃんと聞いておかないと、自分のミスに繋がる。
「あの……これどっちでしょうか?」
「あぁ、これは男性雑誌ですよ」
ピッキング用品が表紙だから、てっきりアウトドアかと思っていた。やはり憶測で動くのは危険である。
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なんだかんだであっという間に時間が過ぎ、中番の人が入り、遅番の人と交代する時間になった。
今日は早番だったんですね、と声をかけられる。
人がいなかったしね、と私は笑って返事をした。
そう、実は先週他にいないからと打診されて入ったのである。従業員をそれなりに抱えているはずなのに、1日の人数はケチっているので代理人はそれなりにいるというわけ。
お先に失礼します、とバイト先を後にする。
従業員出入り口から外に出ると、まだ蝉が鳴いていた。