たまの休みと言えど、大学の課題が自由時間を奪い去っていく。
よって、いつも仕事の休憩時間と往復の電車の中での読書が勝負である。

本を読んで参考にしたいところに付箋を付けていく。これをマーキング法とかも言うらしいけど、中学生のときに先生が、課題作文で読み返すよりそのとき思ったことをその場で書いた方が楽じゃないかと言っていたのを聞いてからずっとやっている。

おかげさまで鞄の中にはサイズの違う2種類の付箋とボールペンが常に入っている。

1つは目印に、1つは走り書きに。



「あぁー……疲れた」


課題をタイピングしたパソコンに、びっしりと埋まった文字。

確認する気も失せていたので、文章を保存してから、その勢いで電源まで落とし、絨毯の上に大の字になる。


「なんか甘いの食べたいな」


一人暮らしなので、もちろん買いに行ってくれる人はいない。

そして、冷蔵庫の中身も把握済みなので、今日と明日の買い物もしなくてはならない。


「サクッと気晴らしに行きますか」


よって、自分の重い腰を自ら上げなくてはならなくなる。